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「いるさっ!ここにひとりな!」 ドーモ、No Name Ninja COBRAデス。CD&D私家翻訳モジュールキャンペーンのDMや、D&D5版で遊んでます。ウェンディーズTRPG「Feast of Legends」私家翻訳やTORG忍殺再現などもやってました。
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現在、TRPG初にして最古のキャンペーンワールドであるブラックムーアを舞台としたCD&Dモジュールを私家翻訳して
DM披露しています。
https://trpgsession.com/session/176080264404COBRA

DA3モジュール「City of Gods」は表紙からしてお馴染みのファンタジーものではありません。
https://www.dmsguild.com/ja/product/17132/da3-city-of-the-gods-basic

剣と魔法世界の住人が「空飛ぶ巨大な卵」の謎を追って行く先は、古代谷と呼ばれる砂漠地帯なのですが、
其処に住むサンドフォーク達は四本腕で肌は緑色です。
古典SFに通じていればこれは「ターザン」の生みの親エドガー・ライス・バローズの「火星シリーズ」に出てくる緑色火星人がモデルだとピンときます。
ディズニーが映画化もしてました。10年以上も前ですけどw

これはアメリカ人ギークにとってはピースオブケイクだと思うのですが、
日本のオタクは更に深堀りをしてみました。

バローズの火星バルスームでは馬は8本脚で、ライオンは6本脚ですw
蛮人コナン画で有名な画家フランク・フラゼッタが「火星シリーズ」の挿絵もかいているのですが、
鳥山明がドラクエのモンスターデザインで参考にしているのは明白です。
まあフラゼッタは天野喜孝や、原哲夫にも影響を与えてるのも周知なので、かえって80年代にフラゼッタを知らない画家やSFファンがいたとしたらモグリな位でしょう。

DA3モジュールで砂民の乗騎はオレンジ色で6本脚のトカゲcamarillaです。
ここで私はCD&Dアクセ9「モンスターマニュアル」に6本脚のトカゲが収録されていたことを思い出しました。
調べ直してみるとAC9では6本脚トカゲはザイターXytarで、Xytarを家畜にしているのはSIS’THIK (DESERT SCOURGE) とされていました。ところがシスジック(例によっての新和版の謎発音表記)は4本腕ではありません(両手を使って爪爪噛の3回攻撃はしてくるのですが)。また砂民はSFチックな設定が歴史を含めDA3には書かれているものの、AC9側とはデータも設定も違います。

AC9 - Creature CatalogueにはハイブルードHivebroodという興味深い設定がされているクリーチャーが書かれているのですが、以前に調べたところ、原典となる掲載シナリオやモジュールはなく、図鑑用に書かれたオリジナル妖怪みたいな存在でした。

しかしオレンジ色の6本脚トカゲと砂漠で暮らすヒューマノイド設定被りは明白です。
当時は書籍のスペース関係で収録できなかったデータを雑誌や他の書籍に掲載したりも普通でした。
なので多分に1986年にAC9を出した時には1987年に出版した形となったDA3モジュール側のデータの先行掲載と、後からバランス調整などをしたり、思いついたアイディアを追加したモンスターは別物になったのだろうと推測が可能です。

数十年前の書籍データを思い出して、電子化された物を示し合わせる古文書解析となったわけですが、
アメリカ本土にも「コレとコレ、実は同じだったんじゃね?」的な考察をしてるギークはいなさそうですw


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