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「いるさっ!ここにひとりな!」 ドーモ、No Name Ninja COBRAデス。CD&D私家翻訳モジュールキャンペーンのDMや、D&D5版で遊んでます。ウェンディーズTRPG「Feast of Legends」私家翻訳やTORG忍殺再現などもやってました。
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善悪は主観差なのと、DMによるとも思いますが。
領地運営で家畜収入を得たりもしますが、豚や牛にとってヒトは、人間牧場をもつ吸血鬼と同じでしょうし。ゴブリンやホブゴブは人が捕食対象です。
ミスタラのオークはドワーフの頭でトロフィー作りますし、コボルトはエルフの干首ポーチ使う連中です。

世界観設定から少々システム側に深入りすると
AD&Dから現在の5版の属性は「善」「悪」属性があります。社会的価値観の善悪という感じです。

一方CD&Dが特徴的なのはローフル、ニュートラル、カオティック属性はあっても「善悪が無い」事です。
これはモンスター側も同様です。
カオティックは世界崩壊を目論む邪神から、強い者には媚びへつらい弱者ほど積極的に襲うゴブリンや、社会的束縛に縛られず自由気ままに暮らす義賊やジン達まで含みます。
ローフルも人々と法を守る聖騎士がいる一方で、自分達の精霊界に属する者以外は徹底して排斥するエレメンタルもいて後者は他の存在側からすれば交渉の余地もなく他を全く認めず攻撃してくる存在は悪に映るかもしれません。

CD&Dモジュールの一つに「このクレリック集団はローフルでも攻撃的なのでパーソナリティー的に善には程遠い。
もしPL側が混乱するようならカオティックに差替えてしまってよい」というニュアンスの事まで書いてあります。

CD&Dだけは属性解釈が凄くユルいのです。

なので悪戯ゴブリンをこらしめるのも、人食いゴブリンを駆逐するのもDMやPLニーズ次第で可能でしょう。

とはいえ、とあるPLさんが潜入してるダンジョン内で遭遇したゴブリンに道を聴くって行動をとった時に、
その人や周囲は「ノリで答えるべきですよー」とも主張されたんだけど、
もし侵入者に自分達の宝物庫を教える間抜け生物って設定を初回にやったら単発ならまだしもキャンペーンでは以降ずっとそれを通さないとブレてしまうので、チャーム呪文も使わずにただ漠然と侵入者側が声を急にかけてきたので、この世界のゴブリンは襲ってきます、という対応しました。
個人的には映画ラビリンスのゴブリン連中とかも好きなんですけどね。魔王ジャレスかっこいいし。

私もカオスPC使ってゴブリン脅しつけつつ率いた事あります。彼らのやりたい放題=人やエルフ側の地獄なので周囲から魔王呼ばわりでした。

そういう混沌のプレイスタイルも私のDM卓は対応OKですよ。

例えばルパン一家で言えば皆が泥棒=無法者ですけど、
行動パーソナリティからすると、
奇策を毎度あみだして敵をもあっと言わせるトリックスター的なルパンはカオス。
時代錯誤な拘りを見せ、真面目さを弱点として突かれる事まである五エ門はそういう意味ではローフル。
ハードボイルドで単なるお人よしでないとはいえ友情に厚く、女性や子供には割と優しい次元はニュートラルでしょうか。

ルパン一家はそういう意味でもバランスがとれているように見えます。

卓の運営からすると悪即斬ローフルと、残虐なカオスPCでパーティーを編成することは難しくなります。
全員がカオスパーティー編成での卓も面白いのでDMもPLも何度もやった事あります。
(オークとトロルと狼男でのパーティーで隊商襲って返り討ちにあって全滅して「人間つええWWW」とか)

別システムですが自分がストームブリンガーでメルニボネ戦士をやった時も新王国の各国からお尋ね者になっての逃亡生活キャンペーンでした。
極端なケイオスは一般人間社会での生活は難しい事になるでしょう。物資購入ですら難しくなり、調達方法は略奪に依存する形になるかもしれません。(そしたら金貨や宝石を貯めた所で使い道もない形になりそうですが。)
ピカレスクロマンものも娯楽としては大いにアリとは思いますが、リアルギャングに迷惑をかけられている人達の心情側に立てばそういう扱いになる方が自然です。(何よりファンタジー世界には「正義」の勢力がそれなりにいますし。)

何事も度合いかなーとは思いますが。

邪悪カオスPCは「困っている人を助ける」スタイルのシナリオが通用しなくなるので、PL側がこじつけないと導入参加すらできなくなります。
PC参加モチベについてDMに聞かれたり、なんとかしろだの言われても、
PLサイドが気に入らないという事ならば無理に参加頂く必要もないですし、
RP固執して導入に非協力的な人なら、どの道その後の卓進行も危ぶまれます。

自分の場合の混沌RPは「報酬は?」とか「敵がなんか気に入らねえから潰す」とか、初期ダークシュナイダーの様な「毒をもって毒を」的な、そういうこじつけを都度自分側から行って卓参加してました。
そしてPVP仕掛けたりとかは決してやらなかったですね。
D&Dの場合、様々なクラス同士連携やパーティーでの作戦遂行が肝なので。
仲間を殺して悦に至るようなPLがいれば、率先してソイツのPC側を背後から撃ったファイヤーボールで敵集団ごと焼いて、二度と関わりたくないのでレイズ不可能にする処置まで徹底してましたけど。降りかかる火の粉は元から完全消火。
他人様に仕掛けてくるのなら、自分側がやられても文句はねえよな?と。

TRPGというのはコミュニケーション遊びなので参加者間の信頼が非常に重要な点が競争型マルチボドゲや人狼と大違いな所だと思います。

違う解決アプローチがとれるキャラはそれなりの魅力もありますので、型にはまらないプレイも面白いですが、
周囲を不快にさせるPLやGMには早々に引き取ってもらうのが吉です。

嗜好や価値観は多様なので「事前コンセンサス」や「加減の問題」は重要ですね。
R18卓を未成年PL混ぜてやらないのはアタリマエみたいな感じで。

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